豊後の旅(2)

        念願の富貴寺を堪能した後、のどかな山里を熊野磨崖仏へとまわる。
        磨崖仏も期待していたが、「鬼の築いた石段」に興味しんしんであった。
        国東半島は奈良時代から修験道の地であった。
        豊かに暮らす庶民を喰らう鬼とはいったい誰をさしたのだろうか・・・・
        一夜のうちにこの99段の石を積み上げ、完成の100段目を担ぎ上げていた。
        気づいた権現様の機転で鬼は逃げ、石を担いで一里半逃げ、息絶えたそうである。
        里人たちは安心して暮らすようになり、権現様のおかげ、岩の大日様のおかげと・・・・・

        場所柄、見にくい縦の写真が続きますがお許しください。
豊後の旅(2)_e0034313_8561295.jpg


豊後の旅(2)_e0034313_8562423.jpg

              鬼の石段・・・雨のため濡れていたので、上り下りは一層厳しかったです。

豊後の旅(2)_e0034313_8581011.jpg
 
             右に 大日如来像 座像  6.8m
豊後の旅(2)_e0034313_8594341.jpg
 
             左に 不動明像 座像   8m   不動らしい憤怒相ではなくてどこか優しさを感じる。             ともに藤原末期の造立

豊後の旅(2)_e0034313_931771.jpg
 

     



豊後の旅(2)_e0034313_96944.jpg

                   フクラスズメの幼虫であろうか?不気味なファッションで沢山おりました。
by kimiko_shibata1 | 2011-10-21 09:09 | | Comments(30)
Commented by hemi-kame at 2011-10-21 09:27
昔の人の信仰のパワー、即生活のパワーは凄いですね。
昔の石仏、遺跡などを見ると生活の中にみなぎる“力”を感じます。
横暴な鬼(権力者)を敗退させた庶民のパワーがあったんですね。
そんな風に感じました。
Commented by babakzk9271 at 2011-10-21 09:45
石の階段 見上げただけで 溜息がでます。
でも登らないと 見られませんね・・・

開封注意・・・おそるおそる開きましたよ なるほど・・・
きれいな派手な衣装を着てますね!毒をもっているのでしょうか?
Commented by tamayam2 at 2011-10-21 10:11
熊野磨崖仏って、すばらしい眺めですね。ここまで登って
来た人だけが見られるのでしょう。険しい道、私は、自信
がありません。中国のどこかで見たような景色です。
フクラスズメ・・・ちょっとギョとしたでしょう。よくみれば
かわいいです。イラクサのような葉が好きですね。
いい旅をご一緒させていただいているようです。ありがとう。
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-21 18:39
hemi-kameさま
昔の方は現状に希望がなく、「あの世」に希望をみていたのかもしれませんね。
東北も九州も昔の人々のパワーを感じます。
簡単にはあきらめてはいけないことを感じてきました。

Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-21 18:43
babakzk9271さま
貴女様ならちょいのちょいですよ!(笑)
石が平らでなく、あちこち向いていますから、くだりは神経を使いました。
フクラスズメなら毒はないそうです。
こんなにおどろきのデザインなら鳥に狙われませんね。
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-21 18:48
tamayam2さま
磨崖仏のお顔がとてもよかったです。
登ったからではなく、やはり作風が素晴らしいのだと感じました。
のびやかさのある国東の仏たちでした。
フクラスズメ、デザインの素晴らしさをよ~く見ようとしたら
ここにも隣りの葉にも…という具合でいっぱいいたのです。
ちょっと迫力ありすぎ!・・・・デシタ。

旅はもう少し続きます。よかったらまた見に来てくださいませ。
Commented by Konatu_sw at 2011-10-21 18:58
いい所へ旅されていますね。
まさに「石の記憶」を尋ねられているのですね。
そうです、行ける時、思い立ったらすぐに、時間の許す限り
楽しんできてくださいね。

このような石や岩がゴロゴロのところは「鬼」とか「天狗」とか
強烈な名前がつきますね。
もしかすると自分が鬼のような形相をして昇っているのかもしれない…
と考えてしまいます。笑
Commented by matsu_chan3 at 2011-10-21 19:29
こんばんは
凄い歴史を感じる石像、石段ですね!
いい旅を楽しんておりますね~ (^O^)/
Commented by asitano_kaze at 2011-10-21 20:46
石段、登りきるにはけっこうつらいものがあるでしょうね。
2はとくに。
3,4、石仏に惹かれます。
どこか優しそうな表情をなさっていますね。
フクラスズメ、幼虫時代は毒々しい姿で警戒心をあおり、成虫は地味な姿で目立たぬように暮らす。これも生きるための知恵でしょうね。
Commented by kanmyougama at 2011-10-21 21:07
国東半島の由緒ある磨崖仏を訪ねていいたびに成りましたね。
九州にいてもなかなか訪ねる機会がありません。
今日は一緒できた気分でいます。
Commented by chibigon860 at 2011-10-21 22:14
長い石段登ってみたくなります。 広ーい田んぼ 走り出したくなります優しい顔の石像 背筋がしゃんとする気がします
フクラスズメの幼虫はちょっと怖いけど。。。
Commented by koneko2y at 2011-10-21 23:35
縦の写真でなければこの迫力は出せないと思います。
苔蒸した石灯篭、磨崖仏、石段、歴史を感じます。
幼虫は元気に葉っぱを食べているのですね。
Commented by BONKING at 2011-10-21 23:47 x
年代を感じさせる不動明像座像、鬼の石段は勾配がありそうですね。
凄い迫力を感じます。
いい旅をしてきましたね!
Commented by ikutoissyo at 2011-10-22 00:42
鬼の石段、無理だわ~と、独り言。
この高い石像を、どのようにして彫ったのでしょうね。
命がけの仕事だったのでしょうね。
稲を刈り取ったあとの田圃の風景がいいですね。
グランドで、お行儀よく座っている子供達に見えるのですけど・・・。
Commented by goldpony767 at 2011-10-22 05:01
田んぼ、草刈がされて見事ですね。
それだけ田んぼに力が入ってるのでしょう。
こちらでは見られない風景です。
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 07:30
matsu_chan3さま
雨の具合はいかがでしょうか?
いい旅となりました。震災後のいろんな思いとこれからへの不安などから思い切って出かけてみました。
私が知らなかっただけですが、素晴らしい風景に出会えてよかったです。
大地とともにしっかりと暮らしているさまもよかったです。
関東もんは大反省をしなくてはいけません。
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 07:32
asitano_kazeさま
昆虫の知恵にはびっくりです。外景のおどろおどろさで鳥も敬遠するでしょう。

鬼の階段、久しぶりの山道で足も心臓もバクバク・・・ピントがあいまいで笑ってしまいます。
鍛えなおさないと・・・・
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 07:35
kanmyougamaさま
九州へはなかなか・・・・・
沖縄への通過で一度、懸賞のツアーで長崎・熊本・大分を・・・三度目でした。
磨崖仏、石仏のお顔がとても穏やかで無宗教といっている私をも包んでくれるようでした。
鹿児島へも思いを続けていたら叶うかもしれませんね。
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 07:37
chibigon860さま
本当にどれもいい風景でした。
雨模様や曇り空でこんなに素敵ですから日差しがあったらもっと素敵でしょうね。
いい旅をしてきました。元気をもらって毎日スマイルで過ごしています。
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 07:41
koneko2yさま
いつもの横サイズですと縦にした場合、スクロールしませんと見られなくなります。
それは嫌なので小さくサイズを抑えました。ちょっと残念な所です。

フクラスズメの幼虫、たくさんいまして・・・・そんな風景は苦手なのです。
一匹ずつならOKですが、びっしりいるのは鳥であってもアリであっても・・・
私のへんな所です。(人も「うじゃうじゃ」いるのは苦手(笑))
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 07:42
BONKING さま
迫力ありましたし、石段、最後の傾斜がすごいのです。
それだけ仏像への畏敬が増しますね。そこまで計算されたものかはわかりませんが・・・・・
明日のためにテルテル坊主を作って祈っています。
お気をつけて・・・・・
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 07:45
ikutoissyoさま
いつも思いますす。重機のない時代、計算機のない時代・・・どのようにして人はこうしたものを造れたか・・・・
知恵があったのですね。
諏訪の御柱建てに詳しくなって、そうした先人の素晴らしい知恵の一つを知りました。
私はただ便利なものを使っているだけ・・・・

この階段、距離は300mですからゆっくりゆっくり登れば大丈夫です。
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 07:47
goldpony767さま
さすが専門家的な見方ですね。
藁の干し方がこちらと違うのでいい風景と思って写してきました。
なるほど、草刈りがしてあって田への思いがわかりますか!
しっかりと生きているのですね。
Commented by ひーちゃん at 2011-10-22 15:09 x
くにさき半島 奈良時代には都から遠く離れた地
権力の中心が奈良にあった時代
鬼は地方豪族だったかもしれません
こんな立派な石段を築けたのですから
泣いた赤鬼だったかもしれません
修験道と石の仏様
神仏習合の文化が形成されていたのでしょうね
最稲刈りの終わった田んぼが 平和な里の秋を感じさせてくれました
Commented by 五郎 at 2011-10-22 16:04 x
どの地にも昔から伝わる言い伝えがあるんですね、それにしても鬼さん
大慌てで石段を作ったと見えて石がごろごろで登りにくそう
蝶とか蛾の幼虫は不気味ですね、成虫は綺麗なんですが!
Commented by シゲ at 2011-10-22 17:29 x
こんばんは。
今朝、BSの民放?で国東半島をやっていました。ワンちゃん達
の散歩の前で忙しくて横目で見ながら散歩の準備をしました。
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 19:40
Konatu_swさま
お返事が遅れましたことお詫び申し上げます。ごめんなさいね。
もう時間が残されていないような気がしまして、できるならあちこち見たいところへ行こうと思っています。
権力者に不都合なものを鬼とした時代ですね。
実にいいところでした。
私が鬼のごとく登っていたような・・・・・足の筋肉が落ちてしまって・・・(笑)
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 19:43
ひーちゃん さま
一晩でこんなに石を積み上げたのですからすごい力があったのでしょう。
桃太郎などの鬼退治、素直に鬼がいたと思った時代がなつかしいです。
やはりどことなく東日本と違った空気でした。
行ってよかったです。
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 19:46
五郎さま
一晩で100段の石段を造れたらおいしい人を食べられたのですから
一生懸命頑張ったのでしょう(笑)
石の表面があちこちと方向き、とても歩きにくかったです。
その上、濡れていて・・・・・
一匹なら美しいデザインとほほえんで済ませられましたが、見たらいっぱいいるではありませんか!
そのような集団は苦手で・・・・
Commented by kimiko_shibata1 at 2011-10-22 19:48
シゲ さま
BSフジで放映していたようです。知らずに残念!
やはり最近のBS放送はいいものがありますね。
そちらは雨ではなかったのですか?
群馬へ行ってきましたが、栃木、群馬は雨・・・・
<< 豊後の旅(3) 豊後の旅(1) >>