忙しい私を気遣って友人が信州小諸へ連れて行ってくれました。
関東はジリジリと暑い日でしたが、さすが朝晩は涼しいという信州、風がさわやかでした。 布引観音は牛に化身した観音様が、強欲なばあ様を善光寺に連れて行き、改悛させたことで有名です。 478年、聖武天皇の勅願で行基が開山しました。(行基さんはお茶を日本に持ち帰った方です) 観音堂は2度焼失し、現在のものは1724年、小諸城主牧野氏が建立したものです。 中尊寺金色堂、白水の阿弥陀堂、三仏寺投入堂、富貴寺大堂などと好きな平安後期の建造物を歩いてきた私には何よりの観音堂でした。 今回、紹介されるまで近くにこのような観音堂を知らずにいました。 静かにセミの声とともに祈ってきました。普段は神は太陽であり、山であると思っているのですが、自然に頭が垂れます。 ![]() ![]() とてもよい香りの花が迎えてくれました。 ![]() 思いのほか登ります。でも久々の山道は楽しいです。 ![]() 昔はここから観音堂に直登したそうです。今は社務所を経由しての回り道・・・ ![]() 社務所の前まで登ってようやく崖に張り付く観音堂が見えました。 サクラやモミジの季節でしたら木々の葉もなく、よりよい角度で観音堂風景が見られるでしょう。今回はここからのみ・・・・・ ![]() 切手「三仏寺投入堂」 鳥取にあり、役小角(えんのおづぬ)がえいっと投げ入れたとされている。 栃木県ゆかりの慈覚大師円仁によって三仏が安置されました。 ここまで登るには事前の申請・許可が必要です。大山登山の時にお参りできました。 是非、もう一度訪ねたいところです。 ![]() 立っては歩けない洞窟を抜けます。 ![]() ようやく赤い観音堂の前にでました。15分とありましたが30分弱かかっています。 ![]() 欄干から身を乗り出すとこの素晴らしい風景です。 ここから布引山山頂に向かう登山道があります。ハイカーには危険なので今回はここまで・・・ 新盆を前に静かな風景の中をあるけたことはとても意義がありました。友に感謝。
by kimiko_shibata1
| 2012-08-13 08:32
| 旅
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Comments(20)
こんにちわ。暑い日がつづきますね。
信州小諸ですか。いいですね。クサギの花が元気ですね。 歴史的建物がお好きなのね。 不勉強な私には。。。。 緑がきれいです。
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この洞窟は固い岩盤を削って造られたものでしょうか。
最後の写真はすごいです。身を乗り出したら震えがきそうです。 慈覚大師が開祖として知られる寺院が全国にはいくつくらいあるのでしょう。 山形県だけでも10を超えているとか。 田舎にある通称山寺として知られる「宝珠山阿所川院立石寺」には 円仁(慈覚大師)の遺骸を安置すると伝える入定窟(にゅうじょうくつ)があると言われています。 学術調査が実施され、金箔押しの木棺と人骨5体分、円仁像と思われる 頭部のみの木彫像などが発見されたそうで、この木彫像の頭部については、 目鼻立ちなどの特色から円仁像であることは認められ、作風からも9世紀頃の 制作であると認められているそうです。 生まれは栃木県だったのですね。
貴重な写真を見せていただきありがとうございます。とても行けないところですね。
洞窟を掘って 信念で観音堂を立てる、すごいですね。
nenemu8921さま
歴史的建造物と言っても特に平安後期のものが好きです。 もっとも橋や伝建群も好んで歩いていますから好きなのでしょうね。 こまかい内容は不勉強ですが・・・ 動力を持たない時代に思いを馳せるとヒトの偉大さも感じます。
kanmyougamaさま
命名がかわいそうですね。花は良い香りですのに・・・・・ 信州は教育的進歩県です。ただ、各地方同士の確執や競争がありますね。 小諸、上田は歴史も古く、落ち着いた町です。
chibigon860さま
私も歴史はあまり親しんで来なくて、せいぜい小説・戦記物から興味が出てきます。 ただ、この時代の建物は中学の修学旅行で中尊寺を訪ねたあたりから好きになり、 資料集に出ていたところを訪ねてまわりました。 昨年の大分・富貴寺ですべてを巡ることができました。50年かかりましたが、思っていると叶うことです。
koneko2y さま
円仁さん(こちらでは・・)は隣町壬生の出身で、よく登る諏訪岳の麓にある大慈寺で修行をされました。9歳からです! いい話をコメントしてくださりありがとうございました。 立石寺に入定窟があることは知りませんでした。 ますます東北へ気持ちが向きます。 立石寺、瑞巌寺、中尊寺など幼いころから好きだったお寺が円仁さんの開祖と知ったのは随分後になってからでした。 時の朝廷の信任を得たので、こうして全国に実績が残っているのでしょうね。最澄の一番弟子だったことも・・・・ 寺は500ほどだと記憶しております。 15歳の時比叡山へ、その後、遣唐使として唐に渡り、五山を目指すため、一行を離れ、苦労されて帰国しました。 涼しくなったら円仁が幼き頃、座禅を組んだ諏訪岳の岸壁へ登ってきます。
投入堂とかへつり、見るとワクワクしてしまいます。昔は大変な思いをしてつくられ、深山で辛抱しなければならない修行の場だったでしょうに、申し訳ないのですが私は冒険気分でワクワクしながら巡ってしまいます。
クサギは私ちょっとあの強い香りは苦手で(^_^;)名の由来が納得いく一人です。
標高480m さま
私も岩壁や痩せ尾根などワクワクします。 でも東京タワーなどや高層ビルは苦手なんです。不思議です。 クサギの花の香りはいい香りと思いましたが、強いですからずっと嗅いでいると重たいかもしれませんね。 葉をつぶした匂いはまったくひどいです。
hemi-kame さま
小諸は昔何度か行きましたが、最近は上田やその先に遊ぶことが多く、ご無沙汰でした。 藤村の詩など思い出し、いい小旅行をしてきました。 地元でも昔は円仁についてあまり知らされていなかったように思います。 私も詳しく知ったのはここ15年ほどです。
tksnkm2 さま
このような建造物に必要な技術があったのでしょうね。 私たちが学んだ数学とは違ったものでしょうが、素晴らしい技術と労働です。 この先はきちんと山支度が必要です。 素敵なカメラですね。お子様の写真にも熱が入るでしょう。
matsu_chan3 さま
いえいえ、なにか人を越した神なるものは信じていますが、特定の宗教は持たずにおります。 強いて言うなら山や太陽が私の神であるような・・・・ 静かないいところでした。
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